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◆急性リンパ性白血病・クローン病◆闘病日記3

入院・骨髄検査

2020年4月15日(水)入院

入院当日は、骨髄の検査をしました。

骨髄の検査は、病室のベットで行いました。

うつ伏せになって、お尻の上の方の骨に麻酔を数か所打たれて、骨髄を採取されます。


出典 がん情報サイト

採取される時は、骨にぐいぐいと針をさせれ、ズーンと重い痛みはありますが、耐えれるくらいの痛みでした。

強い痛みではありません。

麻酔を数回刺される時に、チクリとするので、体がびくっとなりました。

骨髄の採取時間は、15分~20分程度だったと思います。

その後は、しばらく針を刺されたところに痛みがありましたが、動いても問題ないということで、普通に動くことが出来ました。

ただ、痛みが気になり、1~2日程度は、体に気を使って行動していました。

骨髄検査の結果私の病名は「急性リンパ性白血病」と判明しました。

リンパ性白血病とは

白血病には、いくつが種類があります。

まず、急性慢性で、病気の進行度が違います。

骨髄を検査することによって、リンパ性白血病骨髄性白血病かが分かります。

私の場合は、「急性リンパ性白血病」と診断されました。

白血病とは、血液のがんですが、血液は骨の中でつくられます。

リンパ性白血病は血液のもととなる「造血幹細胞」から作られる、「リンパ系幹細胞」に異常が生じ、異常な血液細胞が増殖する病気です。

骨の中で血液の元となる細胞に異常が生じ、正しい血液が作られなくなる病気です。

骨の中で血液の元が作られ、そこから「赤血球・血小板・白血球・リンパ球」が作られます。

血液の主な役割は、下記のようになります。

赤血球

酸素を、体の隅々に届けています。

減少すると、疲れやすくなったり、息切れをしたりします。

血小板

血を固める役割があります。

減少すると、出血したり、血が止まらなくなったり、あざができやすくなります。

白血球

好中球・好酸球・単球・好塩基球・リンパ球の総称です。

好中球

感染症に対して大きな役割を果たしています。

一般に、血液中にある全白血球の約45~75%を占めています。

好中球が減少すると、感染症で死亡するリスクが高まります。

好酸球

アレルギー反応、喘息(ぜんそく)、寄生虫感染から、体を守る役割があります。

一方で、アレルギー疾患における炎症の一因にもなります。

単球

不要になった細胞を取り除いたり、がん細胞を破壊したり、異物に対する免疫を調節したりするのを助けます。

好塩基球

免疫監視(初期のがんを破壊する)や傷口の修復などの役割があります。

また、ヒスタミンなどの化学物質を放出し、アレルギー反応に関与することがあります。

リンパ球

B細胞(Bリンパ球)・T細胞(Tリンパ球)・NK(ナチュラルキラー)細胞などに分類されます。

NK細胞は生まれつき備わっている免疫細胞で、細菌やウイルスなどの病原体に感染した細胞を攻撃します。

B細胞は病原体が侵入してくると、抗体を作ります。

T細胞は防御機能と、病原体を記憶する働きをもっています。

リンパ球はリンパ液と血液中を行き来しながら、病原体や異物の侵入に備え、パトロールしています。

出典 武田薬品工業「リンパの話」

染色体異常

白血病には「骨髄性」と「リンパ性」に種類が分かれます。

私の場合は「リンパ性白血病」です。

リンパ性白血病には「フィアデルィア染色体」の「陽性・陰性」に、種類が分かれます。

成人のリンパ性白血病の30%~50%が、陽性です。

陽性の患者さんは、通常の化学療法をし、白血病細胞が減少しても、5~6か月後には再発する人が多くいます。

そのため、骨髄移植(同種造血幹細胞移植)をします。

骨髄移植をした場合、3年後で、約20%~60%の患者が再発しないことが分かってきています。

ちなみに、陰性の患者さんはというと、通常の化学療法で90%の患者さんが白血病細胞が減少し、5年で50%~60%程度の方が、再発するとの報告があります。(現在はさらに、再発は減少しています)

上の情報は、病院から、今後の治療に関しての説明を、書類で頂いた情報をもとに、記載しています。

上の情報を見た時の感想は「リンパ性白血病」は、陽性でも陰性でも、ざっくりいうと半分くらいは、再発するように思いました。

そうすると、半分くらいは死んでしまうのではないか?

まさか、自分が30代で、死ぬなんて考えたこともありませんでした。

インターネットで調べた情報によると急性リンパ性白血病の長期生存率は、成人では15%~35%です。

生存率はかなり低いようです。

私の場合は、白血病の症状と言われるような、体のだるさや、熱などはありません。

しかし、原因不明の蕁麻疹と、目の腫れがあります。

体はきつくないため、白血病の実感はありません。

しかし、白血病に関しての様々な情報をみると、もしかしたら、死ぬのかもしれないとも思います。

その時、色々なことを思いました。

死んだときに、出来るだけ迷惑かけないように、お金や保険などを自分が管理している部分は、家族に分かるようにしなければいけない…

私には将来の夢や、やりたいことがある、今ここで死んだら、今までの事が無駄になるな~

もし死ぬなら、入院のために、色々買いそろえても、無駄かもしれない… 

とりあえず、色々な可能性があると思い、入院のために、必要な物の中に「ノート」をもっていきました。

この「ノート」にお金や保険カードなど死んだときに、解約しなけらばいけないものなどを、書くつもりです。

治療開始

入院して、次の日から、治療が始まりました。

強い「ステロイド」を点滴で、体に流すことになりました。

それと同時に、「リンパ性白血病・フィアデルィア染色体陽性」に効果がある「スプリセル」という抗がん剤も飲むようになりました。

ステロイドをする副作用として、腎臓機能の低下、骨が弱くなる、脂肪や糖の代謝が悪くなるなどがあります。

そのため、水分の点滴をし、毎日、たくさんの水分を取るようにしました。

抗がん剤のスプリセルは、人にもよるそうですが、体への負担はすくないそうで、副作用などはあまりないそうです。

ステロイド

ステロイドとは、ホルモンです。

私たちの体からも分泌されているホルモンになります。

これを投与することで、免疫を抑制する効果があり、これ以上悪い、白血病細胞を作らないようにする効果があります。

また、ステロイドは、元気になるホルモンです。

スプリセル(抗がん剤)

スプリセルは、白血病細胞に集中的に攻撃する薬で、他の血液への作用は少ないようです。

通常の抗がん剤治療よりも、軽い薬です。

しかし、妊娠はできなくなります。

白血病の治療を始める前に、主治医の先生から、説明を受けました。

急性白血病のため、治療は早めにした方がいい

しかし、治療が始まると、抗がん剤のせいで、子どもが作れなくなります。

治療開始前に、卵子を保存する方法がありますが、急性の場合は、治療は早めに開始した方がいい 

私は子どもは大好きです。

しかし、周りの友人の子どもたちが大きくなるにつれ、子どもはもういいかな、と思もうようになっていました。

友達と同じくらいの時期に、子どもが欲しかったのと、30代になって、大きく生活が変化するのも大変ではないか、と感じていました。

そのため、治療をすぐ開始してもらいました。